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NHKの必要性を探す(2)・・・週刊誌は記事を没にしたのに、なぜNHKは??(中部大学教授 武田邦彦)

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NHKの必要性を探す(2)・・・週刊誌は記事を没にしたのに、なぜNHKは??(中部大学教授 武田邦彦)
今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。
■NHKの必要性を探す(2)・・・週刊誌は記事を没にしたのに、なぜNHKは??(中部大学教授 武田邦彦)
ある週刊誌が2013年にサギ作曲家の記事を出そうと取材をしたところ、本人への取材でもおかしなところが多く、さらに関係者への取材を通じて、

● 佐村河内氏の話のどこまでが本当なのか、甚だ疑問だ。
● クラシックでは時折、過去の作品をモチーフに作曲することがあるが、彼の作品はバッハやベートーベン、マーラーなどの影響が色濃く、オリジナリティーに疑問がある。
● 本当は全聾ではなく、聞こえているのかもしれない。

というようなコメントがあり、記事を掲載するのが不適切だと判断して、出さなかったと報道されている。

私も同じ感想をもっている。週刊誌の取材は、毎週、出版するので取材はそれほど丁寧にはできないが、NHKは週刊誌で働いている記者に比べれば、比較にならないほどの陣容と期間をかけて取材する。

もともと「取材」ということ自体は「事実を知る」ということだから、本人はもちろん関係先をあたり、事実を正確に把握することに勤めるのが本当だ。NHKが発表していないので仕方なく、私の経験で話をすると、放送前に3か月ぐらいは取材をして、検討し、編集が終わっても何回か事実や表現、映像を検討する。

映像は1秒か2秒単位で編集するのが普通で、一言一句、問題がないか綿密なチェックをする。その過程で、曲想が新垣さんと似ているとか、本人の言っていることと曲のある部分が違うとか、本人の家や昔の友人などの話と合わないとか、ピアノを弾けるか(作曲家でピアノを弾けない人は皆無)など多くのことに疑問があったに相違ない。

NHKはまず事実を明らかにすべきである。現在、NHKのアナウンサーが謝罪したように、「チェックが甘かった」というのもウソと考えられる。そんな取材は取材ではないから責任者が誰か、経営はどう考えているかを示すべきだ。

その上で、「インチキ番組」を「NHKスペシャル」でやったのだから、1)その分の受信料の返還をする(もちろん受信料からではなく、経営委員の私的財産から)、2)「NHKスペシャル」という番組を中断する、3)1か月の営業停止をする、などをして、「インチキ番組」を放送してはいけないと考えていることを日本社会に示すべきだ。

しかし、NHKのインチキ番組はこれだけではない。私の著書でも再三、指摘してきたが、それを謝罪も修正もしない体質がNHKの本質だ。まるで秘密の団体のように見える。

執筆: この記事は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年02月17日時点のものです。

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