蒸気機関や歯車といったスチームパンクをモチーフにしたアイテムの人気が高まっていますが、身につけていく場所がないというのが悩みどころ。そういったスチームパンク愛好者が集まるイベントがあるらしい、ということで実際に行ってみると…『パイレーツ・オブ・カリビアン』の海賊連中のようなコスチュームの人でたくさん!
そのイベント『Steam Garden』(スチームガーデン)は、Tokyo Inventors Society(東京発明者協会)なる団体が主催。2014年7月5日深夜に渋谷サイクロン・渋谷ガレットで開催された7回目では「ペルシャの海賊」と題しており、「タイムトラベル機能の飛行船」が19世紀のアラビアにたどり着いてお宝探しをする、というストーリーに合わせて、パフォーマンスやコスを楽しむという趣向になっていました。
レッドのアウターがアラビア仕様になっている東京発明者協会の”船長”Kenny氏と、ハットと杖が冒険SF的な”哲学者”Luke氏。『パイレーツ・オブ・カリビアン』とH・G・ウェルズの小説世界をミックスさせたような雰囲気というと伝わるでしょうか。
主にパフォーマンスを楽しむフロアになっていたサイクロンには、怪しげなメーターやパイプが取り付けられたDJブースも。
ジュール・ヴェルヌの冒険小説に出てきそうなコーデの来場者も目立ちました。デティールにこだわった奇想天外な武器の数々には目を見張ります。
中には本格的な甲冑を身にする人も。鈍く光る金属のかっこよさ! コスの9割がオーダーメイドという気合の入りようです。
会場では、スチームパンク的なアイテムの販売も実施。ハンドメイドアクセサリー専門店『A STORY』(http://handmade-watch.com/)は、重厚な皮と細密なデザインの時計などを並べていました。
今夏より本格スタートするブランド『真夜中のサーカス』(http://www.facebook.com/mayonakanocircus)。絢爛さが際立つオリジナルニーソは、今後通信販売なども実施するとのこと。
スペキュレイティブ・フィクションが独自進化した世界を現出させているこのイベントの次回開催は、2014年10月19日に横浜で敢行。イギリス・ヴィクトリア朝時代を舞台にした科学ロマンスが好きという人は楽しむことができるのではないでしょうか。
Tokyo Inventors Society 東京発明者協会
http://www.tokyosteampunk.com/