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伝説の書店主と話す【この日のガケ書房】(6月26日)

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61IA+reFk9L._SL500_AA300_「ぼくは本屋のおやじさん」早川義夫(文庫版:筑摩書房)

書店員で、この本を読んでいない人はモグリといえるかもしれない。
個人書店を営んでいる人ならなおさらかもしれない。
この本は、早川書店店主の早川義夫さんが日々の鬱積した思いを正直に記した書店主の
ボヤキ本であり、最高の書店主教則本だ。この本を読んで、書店を開こうという人は
よっぽどの書店愛に溢れている人だろう。僕の場合は、ただの能天気バカだったのだろう。

舞台は、昭和の町の本屋事情。当時の本屋がどういう状況でどんな客層だったかよく知れる。20坪の店の中で毎日繰り広げられる人間模様。早川書店は、ごく普通のオーソドックスな品揃えの本屋だったらしい。だったらしいというのは、今から約20年前にお店は閉店しているからだ。昭和40年代から平成初頭にかけて20年間営業した早川書店。
僕は、早川義夫という芸術家が営んだその本屋のこと、そして、ネットのネの字もなかった時代の本屋の存在意義にとても興味があった。

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早川義夫さんを知るきっかけは、人によって様々だ。
多くの人は、元祖日本語のロックグループ・ジャックスのリーダーとして知る。
僕も、そこから入った。ジャックスの唯一無二の世界観には誰も近づけない。
僕はいつも鳥肌を立たせながら、その独特の音楽を聴いていた。

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いつからか僕は、貴重な本屋の語り部としての早川義夫に会って、話を聞きたいと思い始めていた。彼の名エッセイ集『たましいの場所』には、音楽シーンに復帰してからの日々の思いがまたしても正直に書かれている。僕も呼応するように正直に感想文を綴った。

http://gake-shobo.tumblr.com/post/73714306340

そんな思いが通じたのか、今秋、ガケ書房に早川義夫さんが来ることになった。
何を聞こう? 何を伝えよう? 書店主トーク&ライブ。ジャックス時代の歌は
心に突き刺さる感じだが、現在の早川義夫さんの歌は心の弱い部分を触られる感じだ。
早川義夫ファンだけでなく、現役の書店員の方にも来て頂けたらと思います。

*****************************

早川義夫トーク&ライブ「ぼくら本屋のおやじさん」
11月21日(金) ガケ書房にて

開場19:30 開演20:00 (終演22:00予定)
前売:3000円 当日:3500円
(ガケ書房500円商品券付・サイン会あり)

予約方法:タイトルを「本屋のおやじさん」として、お名前・電話番号・予約人数をご明記の上、gake32@r5.dion.ne.jp までメール送信してください。電話でのご予約・お問い合わせは、ガケ書房 075-724-0071まで。

個人書店の大先輩・早川書店の元店主・早川義夫さんにガケ書房店主・山下賢二が 当時の書店事情やエピソードを聞きます。そして、電子ピアノ弾き語りLIVEの豪華2本立て。

早川義夫(はやかわ・よしお)
1947年東京生まれ。1968年ジャックスのリーダーとして「からっぽの世界」でデビュー。解散後はソロ「サルビアの花」を発表。URCディレクターとして活動するが突然引退し書店主となる。1994年に「この世で一番キレイなもの」で復活。故・佐久間正英氏とは盟友でライブ経験多数あり。主なアルバムに「I LOVE HONZI」。著書に『たましいの場所』『生きがいは愛しあうことだけ』(ちくま文庫・2014年8月刊)がある。

早川義夫公式サイト
http://www15.ocn.ne.jp/~h440/index.html [リンク]


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