隣接世界は複数あるが、時空柱の時度によってはこちらの世界と似ても似つかない隣接世界も存在する。今回は、時度差の大きい時空柱のうち、いくつかの基準を満たした安全な時空柱を選んで訪問した。
この写真の表示板は、ある地点の踏切に設置されているものである。これを見ても分かるとおり、言語にほとんど互換性が無く、この表示も一見すると何を示しているのか分からない。以前から公式ルートで連絡を取り合っている現地当局担当者によれば、これはこちらの世界の「非常ボタン」に当たる単語らしい。
このように、重要な注意喚起表示であっても、意味が理解できないと大変危険である。これはこちらの日常生活でも同じことが言えるであろう。
※この連載は著者がつくりだした「架空世界」の様子を画像と共に紹介するという趣旨のものです。画像と文章で表現された世界は実在しません。
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■著者データ
olo
架空紙幣作家。4歳の頃、聖徳太子の一万円札の美しさに心を奪われ、紙幣デザインフェチとなる。現在では架空紙幣創作のほか、架空新聞記事、架空広告、合成写真を用いた隣接世界訪問写真などを創作している。